大阪市天王寺区で開催「英語で即興型ディベート」とは?
大阪府大阪市天王寺区役所は区内の中学生を対象に、英語で即興型ディベート(討論)に取り組んでもらう事業を始めました。ヨーロッパ諸国では小学生の頃からディベートをさせる授業が多いですが、区役所によると中学生を対象にしたディベート力を養う取り組み自体が珍しいといいます。
この取り組みは、英語のコミュニケーション能力を磨く以外にも目的があります。それは、中学生が留学生などとの交流することで、外国文化について理解し、外国文化を尊重できる人材を育てることも目的としています。
英語の「即興型ディベート」とはどのようなもの?
大阪市天王寺区で行われた即興型ディベートについてご説明しましょう。
このディベートは、来年2月までの半年間に月2回実施されます。定員は30人程度としており、初回の参加者公募には、区内の中学生1~3年生の32人が集まりました。
即興型ディベートは、あらかじめテーマを決めておく準備型と違い、議論のテーマが発表された約20分後にディベートを開始する形になります。そのため20分という短い時間に準備し、英語でのディベートに挑まなくてはなりません。
この取り組みは生徒のコミュニケーション能力を伸ばす機会として、大きな期待が寄せられています。さらにディベートのテーマは幅広いため、知識の習得を促すのにも効果的です。
このスクールでは生徒同士のディベート以外に、オンラインによる講師と受講者間でのディベート練習や、メールを使ったライティング指導も行う予定になっています。
初回の様子は?
初回は、中学生にも馴染みがあるスマートフォンに関するものでした。
「中学生はライン(無料通信アプリ)をしてもいいのか」
このテーマについて5グループに分かれ、賛成か反対かグループごとの立場で討論をします。生徒らは最初ぎこちなさがあったものの、アドバイスを受けながら熱心に討論をしました。
今後のテーマも中学生にとって身近である「制服や宿題の必要性」などといったものを想定しているということです。
世界から見ると、日本はディベート後進国とも言えます。
ディベートや討論の過程を経ることで
・客観的、論理的な思考が身につく
・人に自分の考えを筋道立てて話せるようになる
・情報を収集しそれをどのように整理し処理するべきかという情報処理能力が身につく
と言われています。
子供英会話に関する教育は日々進歩しています。そのためにも、まずはお子さんが英語に触れて楽しめる環境を作ってあげて下さいね。