多くの子供は【将来、自分が英語を使う】イメージがない?
約9割の子供たちが「大人になったとき英語を必要とする世の中になっている」と感じていると、とある研究所の調査結果で明らかになりました。
■時々、仕事で英語を使うと思う…中学生約54%&高校生約59%
■日常生活で外国人と英語を話すと思う…中学生約26%&高校生約23%
■仕事で日常的に英語を使うと思う…中学生約11%&高校生約10%
しかし「自分が英語を使うイメージがほとんどない」としている中学生は約44%、高校生だと約46%でした。
なぜこのようなことが起きているのでしょうか。
なぜ英語を使うイメージがないのか?
上記の結果は同研究所が3月「中高生の英語学習に関する実態調査2014」によって判明しました。対象は全国の中学1年生~高校3年生6,294名です。
小学校の時に英語の授業を受けたことで、「外国や英語に興味を持った」「英語を聞くことや話すことに役立った」と感じている子供は多くいます。
ところが現在の英語の授業ですと
・英語の文章を日本語に訳す
・英単語を覚える
・英文を読む&書く
・先生の説明を聞く
・文法の問題を解く
といったものが学年に関係なく8割以上を占めています。
英語で自分の気持ちや考えを「書く&話す」といったことは、中学2年生の6割弱がピークとなり、学年が上がるほど減少していきます。高校3年生では約3割まで落ち込んでいます。
学年があがるにつれて「英語は勉強するための教科」という括りとなり、次第に英語や英会話が身近なものに感じられなくなってくるのではないでしょうか。
就活生の現状は…
とある会社が2015年3月卒業予定の大学3年生を対象に行った調査では、就活生の約9割が将来の仕事に英語力が必要と考えていることがわかりました。
この調査は2月1~5日、2015年3月卒業予定の全国の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生を含む)1,556人を対象にインターネットを通じて行われました。
将来の仕事に英語力が必要と考えながらも、英語力について自信がある就活生はとても少ないことも浮き彫りになりました。
■ほとんど英会話できない…約42%
■日常的な英語での会話はできる…約50%
■ネイティブレベルの英会話力がある…約1%
■ビジネスレベルの英会話力がある…約6%
将来のためにも身につけておきたい英会話力
「自分が将来、英語を使うイメージがほとんどない」という中学生や高校生は約4割である一方、就活生の約9割が「将来の仕事に英語力が必要」と考える、このギャップに気づかされます。
これは学校の授業科目の1つである「英語」という捉え方から、社会において必要な「語学」へと、英語に対する意識が数年で大きく変化したと考えられます。
そのため、お子さんが小さいうちから「英語はさまざまな国の人とお話しするための言葉」ということを、外国人と触れ合う機会を作ることで伝えてあげてはいかがでしょうか。
もしそれが難しいようでしたら、オンライン英会話などで外国人の方とお話しすることをオススメします。子供に英語での会話を体験させて、英会話力の必要性を伝えてみましょう。
「語学は生き物」という言葉もあるように、英会話力は一日で身につくものではありません。小さいうちから英語に親しみ英会話力を磨いておくことで、就活生となった時に慌てずに済みますし、将来の選択肢も広がるのではないでしょうか。