「日本語と英語の音の差」が分かる【英語耳】になるには
「子供を英語耳にさせたい」という思いから幼児期から英語教育に力を入れる親御さんは多いです。一方で、英語耳にするには「5歳の壁がある」という意見があるのも事実です。
英語耳にするには、年齢が全てになってしまうのでしょうか。
日本人が英語を聞き取りにくいワケ
「日本語は声の音、英語は息の音」という言い方があるように、日本語と英語の音は全く違います。日本語は母音で終わる言葉ですが、英語は子音で終わる言葉が多いことも違いの1つです。
子音で終わるということは無声音のため、息を吐き出したような音となります。この音が日本人には馴染みがないことで聞き取りづらいのです。そのため、日本人からしてみると母音が30以上あるように感じられてしまいます。
また、子音で終わる単語の次に母音が始まる単語がくると、音が繋がって別の言葉のように聞こえてしまいます。ただ、ネイティブの子供も最初は理解するのに苦労すると言います。読む、書く、話す、聞くときに彼らは英語の音と文字の繋がりを意識することで、英語の音を習得していくそうです。
さらに英語の無声音という特徴により、日本人にとって英語は平坦な音に聞こえる傾向があります。耳にひっかかる音がないために、聞き取りにくいといったケースが多いです。
英語耳になるには「5歳の壁」がある!?
2歳~5歳までは言語の区別なく音を聞き取る力が強く、その音をまねる力も強いと言われています。そのため5歳までに英語を始めることで、英語の発音や聞き取りに差が出てくると考えらることができるのです。
また、上記でも述べたように英語からみると日本語は音が少ない言語です。小さい頃に音の少ない日本語だけ聞いて育つと、英語の母音や音の違いを聞き取ることができにくくなるという報告もあります。
もし、子供に英語で日常会話をできるようさせたいと考えるならば、5歳までを目安にネイティブの英語を聞かせてマネさせるといった機会を持つようにしましょう。
5歳を過ぎたら英語耳は不可能?
5歳までにネイティブの英語に触れさせないと、一生英語耳になれないわけではありません。英語に触れる時間と方法を工夫することで、英語の音を聞き取ることがでるようになります。
例えば、1日中英語圏にいるようなアメリカンスクールなどに通うことで5歳以降でも英語耳となることは可能です。
もし、こういったことが難しいようなら家庭で工夫をするようにしましょう。アメリカンスクールに通っている場合は、毎日6時間は英語浸けの日々となります。少しでもそのような状態に近づけるためには、家での会話も英語にすることが望ましいです。
家族でのコミュニケーションを英語にする、隙間時間をつかってネイティブの英語に触れられるオンライン英会話など効率的に利用することで、ネイティブの発音に近づくことができるでしょう。
また、夏休みなどの長期休暇の際には短期留学などを取り入れることで、より英語に触れられる時間が増えます。
さまざまな工夫で英語に触れる時間を増やし、お子さんを英語耳へと近づけましょう。