「佐賀県」と「さいたま市」の取り組みから見る【子供の英語教育】
子供の英語教育への関心は高まる一方です。その中で、自治体や学校が独自にさまざまな英語教育方法を取り入れ始めています。
都会や地方といった地域差は、英語教育においてほとんど影響しないといえるでしょう。
保育所でも英語教育を!
佐賀県玄海町では、保育所での英語教育に取り組んでいます。昨年度から町立の保育所や小学校にALT(外国語指導助手)が出向き、園児や児童にナマの英語に触れる機会を作っているのです。
もちろん英語教育と言っても一番大切にしている点は、園児や児童が英語に親しむことです。ポスターに書かれた英単語を発音する、絵本を使ったクイズを楽しむ、音楽やリズムとともに英語で遊ぶ、といった指導を行っています。
また、学芸会といった学校の催し物で、英語の出し物をすることもあるようです。
町教委教育課によると、今年度中にALTを1人増やして3人にすることを計画とのことです。それにより、小学校の全学年でナマの英語に触れる機会を作ろうと力を入れています。
早いうちからの英語教育に関しては、さまざまな意見がありますが焦って行っても良い結果は得にくいでしょう。もし早くから英語教育に親しむのであれば、早い段階で英語教育を始めたことに満足せず、小学校や中学校まで継続することを意識することが大切です。
そういった意味でも、佐賀県玄海町の取り組みは、小学校の全学年を見据えているため魅力的と言えるでしょう。
さらに佐賀県三養基郡上峰町では地方創生関連の国の交付金を活用して、9月から小学校でオンライン英会話を授業の教材として活用する予定です。
前回のコラムでもご紹介しましたが、ナマの英語を親しめるオンライン英会話は学校の授業としても魅力的なのでしょう。オンライン英会話を授業の1つとして取り入れる学校は、今後ますます増えていきそうですね。
さいたま市の取り組みだと、英語の総時間数は891時間!?
さいたま市は今年度からモデル校3校において、小学1年生から英語を正式教科としました。また、それだけでなく2016年度からは103の全市立小学校にこのシステムを導入する予定です。
それにより、さいたま市では小学1年生~中学3年生までの英語の授業の総時間数が891時間に達するとしています。これは国の英語教育改革案が定めた700〜770時間より100時間以上多くなる計算です。
さらに中学校では、自分が調べた内容に関して英語でスピーチできるレベルにまで英語力を高めることを目指しています。
さまざまな地域で英語教育の取り組みが本格的になってきました。お子さんの英語教育に力を入れる場合は、通っている学校がどのような取り組みをしているのか、またどのような取り組みをする予定があるかを注目することも大切です。
それにより足りない部分を、英会話教室やオンライン英会話で補うことができるようになるでしょう。