フラッシュカードによる英語教育の効果とは?
英語教育がどんどん強化されていく中、フラッシュカードを使った英語教育が広がりつつあるのをご存知でしょうか?
ここでは、このフラッシュカードを使った英語教育のメリットとデメリットについてご紹介していきます。
フラッシュカードとは?
フラッシュカードとは生徒全員に見える大きさで表に英単語が書かれ、裏にその意味が日本語で書かれているカートです。
先生はこのカードを次々に生徒に見せて発音させたり、意味を答えさせるなどの方法で授業に活用します。
日本では幼児の英語教育にこのフラッシュカードが多用されていますが、最近では中学校などでもこのフラッシュカードを導入する動きがあります。
フラッシュカードの効果
フラッシュカードは脳を刺激して記憶力を上げるのにとても効果があると言われています。
先生が生徒に高速で次々に英単語カードを見せると、生徒はカードの意味を認識する前に和訳を発するようになります。
これは英単語を目にしたときに、その意味や論理性を司る左脳が反応しないようにします。そして、代わりに物事を感覚的に捉える右脳を優先的に働かせて鍛えようという考えが元になった訓練方法です。
フラッシュカードは既に頭の中に刻み込まれた単語を復習する手段として使うととても効果的です。何度も反復練習することでその単語が完全に身に付き、考えなくても英単語が自然と出てくるようになるのです。
単語習得前にはフラッシュカードを使う
フラッシュカードを高速で見せる学習方法は英単語が身についている場合には有効ですが、英単語が頭に入っていない状態で行うと逆効果になってしまいます。
1つの英単語を完全に覚えるには「英語のつづり」「発音」「意味」を脳にすり込む必要が有ります。
この3つの情報を覚えることは簡単なことではなく、とても時間を要します。そのため、覚えていない単語に対してフラッシュカードを使うと、脳はその情報を処理しきれなくなり結果的に頭に残らなくなってしまうのです。
この場合はフラッシュカードをゆっくり見せ、生徒の脳が英単語の3つの情報を処理できるよう時間を与えることが大切です。
1つの英単語カードを数十秒間生徒に見せ続け、生徒の頭の中で情報を処理させて日本語訳を言ってもらいます。
それができてから英単語を発音させると、1つの英単語がしっかり脳に記憶されます。
これを繰り返すうちにカードをめくるスピードを遅くしていくと、生徒の脳に英語の情報がしっかりと焼き付くのです。
フラッシュカードを多用しないことが重要
フラッシュカードは右脳を鍛え記憶力を高めることにも効果がありますが、多用すると生徒が飽きて効果が薄れてしまいます。
上手に扱えばとても楽しい学習方法なので、頻繁に行わずにタイミングを考えて使う方がいいでしょう。
授業の最後の数十分をフラッシュカードタイムにしたり、テスト前の5分間をフラッシュカードでリラックスしたり、そうすれば生徒にすんなり受け入れられ、飽きることなく続けることができるでしょう。
英語が好きな子供にするために
日本の英語教育はまだこれから変化していくと思われますが、大切なのは子供がいかに英語を好きになるかがポイントです。
そのためにも、フラッシュカードのような楽しく効果のある学習方法を上手に取り入れていく必要があるかもしれません。