多言語国家ドイツの英語教育事情とは?


多言語国家ドイツの英語教育事情とは?

ヨーロッパでは地理的に近く、話者も多い英語を学ぶ人は多いです。

ドイツ語は英語と同じくゲルマン系言語であり、比較的近い言語だと言われています。

9ヶ国と隣接しているドイツは、ヨーロッパの中でも随一の多言語国家です。

ここでは、そんなドイツの英語教育についてご紹介します。

1年生から英語は必修

ドイツは、連邦制によって16の州に分かれています。

各州の権限は強く、教育制度も異なっていますが、小学校にあたる基礎学校はおおむね4年生までです。

ドイツでも、以前は英語が必修科目になるのは中学校以上からでした。

しかし、2003年より必修化が進み、現在はどの州でも基礎学校から英語が必修化され、週2時間(45×2の計90分)以上は英語の時間が設けられています。

1年生から英語を勉強する州もあるようです。

また、英語だけでなく第二外国語としてフランス語やイタリア語といった他の言語も学ぶなど、盛りだくさんなカリキュラムとなっています。

小学校からも留年も!

多言語国家ドイツの英語教育事情とは?

ドイツの教育制度では、小学校からの留年も当たり前に行われます。

1教科でも落第点を取れば、留年が決定してしまうのです。

かつては、日本の道徳のように、ドイツでの英語も成績評定にかかわらない教科でしたが、現在は正式な教科に組み込まれています。

コミュニケーション重視、英語を使う姿勢も評価されるとはいえ、進学もかかっているとなると身が引き締まる気もしますね。

コミュニケーションを重視した教育

ドイツでも、中学校以上になれば文法を中心とした英語の読み書きを学びますが、基礎学校の時点ではコミュニケーショ「聞く」「話す」に重点が置かれています。

基礎学校では細かな文法の違いはあまり気にされず、まずは英語の音に慣れ、英語を使うってみることが重視されているようです。

中学校以上の学校では「バイリンガルクラス」なるものがあります。

バイリンガルクラスでは、外国語科目としての英語だけでなく、英語を使って理化や社会といった他の教科を学びます。

バイリンガルクラスは、歴史的に何度もすれ違い衝突した隣国フランスとの間ではじまったものです。

「互いの国の言語を使いながら、文化や歴史を学ぶことで相互理解を深める」ことを目標としてはじまりましたが、現在は英語の優位性からか、フランス語より英語を交えたバイリンガルクラスが増えています。

バイリンガルクラスでは「バイエルン州の農業の特徴」「フランスの年金制度」といったテーマを子どもたちが調べて発表しあったり、討論したりします。

こうして実際に英語を使ってコミュニケーションをすることで、実践的な英語力が養われていくのです。

小学校からの英語導入やバイリンガル授業など、ドイツの英語教育には私たちも参考にできそうな部分があります。

さまざまな言語が身近にあふれている環境と教育制度によって、ドイツ人は高い英語力を獲得しているのかもしれませんね。


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