英語ができると他の言語も身につけやすい?
日本語と英語、日本語と中国語、英語とスペイン語といったように、2つの言語を話せる人をバイリンガルと呼びます。
日本語以外の言葉を覚えるのが苦手と言われる日本人にとっては「2つも言葉を話せるなんてすごい!」と感じる人は多いかもしれません。しかし、いまや言語を3つ話せる人を指す「トワイリンガル」という言葉も聞くようになりました。
日本人にも3言語以上の言葉を話せるようになるのは可能なのでしょうか。また、英語学習にどんな影響を与えるのでしょうか? 今回はそのことについてご紹介します。
多言語を学ぶことのメリット
「英語だって満足に話せないのに、他の言語もだなんて!」とお考えの方も少なくありません。しかし、多言語を学ぶことは英語を学ぶ上でもかなり良い効果を発揮します。
どこの国の言語であろうと、新しい言葉を覚えようとする時には共通のコツがあります。「覚え方」や「覚えるために必要な力」は同じです。多言語学習は英語のみを覚えようとする人よりも多く学習する機会に恵まれます。これにより、英語学習の効率も向上することができるのです。
英語と似た言葉を一緒に習う
ヨーロッパの言葉は大きく分けてゲルマン語系とラテン語系の2種類に分けることができます。英語やドイツ語などがゲルマン語系、スペイン語・イタリア語・フランス語などがラテン語系です。
ドイツ語は名詞ごとに性別(男性名詞女性名詞など)があり、それに伴い前の単語の末尾が変わったりしますが、単語は英語のものに多少近いと言われています。
また、ラテン語系の言語も、英語と一緒に学ぶ上ではいい刺激になると言われています。文法の並びが非常に近く、例えば英語とフランス語を学ぶ上で、2つの言語の知識をお互いに役立たせることができます。
また、単語もお互いの言語から借用したものが多く、似たような言葉もすくなくありません。
日本語と似た言葉を一緒に習う
英語と似たような言葉を英語と一緒に学ぶことも効果的ですが、日本語に似た言葉を英語と一緒に学ぶこともおすすめです。
日本語と似たような文法構造をしていて似たような言葉を使う言語としては、ハングル・モンゴル語・トルコ語があります。特にハングルは国が近いこともあって、習得に時間がかからないと言われるほど人気です。
しかしアジアのみならず、ヨーロッパ圏の言葉でも日本語に似た言葉は少なくありません。例えばイタリア語やスペイン語は日本語と母音の発音がそっくりだと言われており、英語以外の外国語を学ぼうとする人の間でも人気です。
スペイン語やイタリア語を間に挟み、英語を勉強してみればメキメキとどちらの言語も覚えるかもしれませんよ?
英語をとっかかりにトワイリンガルに
一度英語を身につければ、次の外国語を習得することは決して難しいことではありません。むしろ、英語力と補完しあえるため、英語力のさらなる向上にも繋がります。
英語を身に付けるということは、さらなる世界への扉を開くことになるのです。