子どもをバイリンガルに育てるうえで気をつけたいポイント
子どもを、2つの言語を何不自由なく使いこなすバイリンガルに育て上げたいと願う親御さんは多いでしょう。しかし、両親が日本人で英語が不得意だったり周囲に英語が堪能な方がいなかったりすると、どうしたら良いか分からなくて時間だけが過ぎてしまうことも。
子どもをバイリンガルにしたいのであれば、できるだけ早いうちから英語に親しませることが大切です。
子どもをバイリンガルに育てる方法と、注意すべきポイントをご紹介します。
子どもをバイリンガルにするのであれば「2歳頃からの英語教育」も早すぎない
英語耳を作れるのは10歳前後といわれているため、中学生からバイリンガルにさせようと動き出すのは遅いといえます。できれば言語を習得する能力が高い2歳頃から英語に触れさせて、耳を英語に慣れさせておくと良いでしょう。
また、小さい頃から英語を口に出すようにすることで、口の筋肉をしっかりと使って英語を話せるようになります。
さらに、教えるのが難しい口の動かし方といった感覚も自然とマスターするようになります。
子どもをバイリンガルにするには家でどんなことができる?
家では英語の曲を聞かせたり、英語の絵本を読ませたり、英語で話しかけたりすることが大切です。
例えば、子どもが好きなディズニー映画を英語で見せたり、アプリなどでできる英語のゲームに触れさせて普段から英語を耳にするようにしましょう。理解できればベストですが、子どもが内容を理解していなくても英語を聞く環境を作ることが大切です。
絵本を選ぶ際は、英語で書かれているだけでなく子どもが喜ぶような仕掛けがついているものであれば、より興味を持って接することができます。
また、両親が互いに日本人で英語が苦手な場合は、オンライン英会話を習わせることで自然と英語を話す場を家で持つことができます。自宅なら子どもが小さくても安心ですし、送り迎えの心配も必要ありません。両親が忙しく、バイリンガルにさせるための英語教育に時間を割けない場合は、英会話力が確かな先生にお願いするのもひとつの方法です。
単に英語に触れさせているだけでは子どもはバイリンガルに育たない!
国際結婚をした夫婦の子どもが皆バイリンガルになるかというと、そうではありません。小さい頃は父親に英語、母親に日本語で語りかけていた子どもも成長するにしたがって、どちらかの言語だけを使うようになる場合も少なくないのです。
なぜこういった状況が生まれてしまうのかというと、子どもの興味や関心度、居心地の良さなどによるところが大きいとされています。コミュニケーションツールとしてだけ英語を覚えるのではなく、その国やその国のアイデンティティに関心を抱けないと英語そのものを使わなくなったり使おうとしなくなってしまうのです。
子どもが「英語は楽しいもの」といった認識を持ちやすくするには、クリスマスだけでなくハロウィンやイースターといったイベントに触れさせたり、教会で礼拝や讃美歌を歌う場に顔を出したりしましょう。
家族や友人といった日本語のコミュニティでだけでなく、英語を使うコミュニティにも属することで充実感や安心感、満足感を覚えやすくなり英語を積極的に習おうとするでしょう。
子どもをバイリンガルに育てる場合は英語に接する時間を作るだけでなく、英語に触れる環境をどう作るか、またどうやって子どもが安心してそのコミュニティに属することができるかも大切になってきます。
オンライン英会話などさまざまなものを利用して、長い目で子どもの成長を見守ってください。