【語りかけ育児の方法とメリット】英語でも代用できる?
世の中にさまざまな育児法があるなかで、「語りかけ育児」は共働き世帯が進む現代だからこそとり入れたい教育法のひとつといえます。
毎日、家事や育児、仕事に追われていると赤ちゃんとゆっくり向き合う時間が失われてしまいがち。すると、コミュニケーションが上手くとれない子どもに育ったり、親が子どもと分かり合えないといった問題を引き起こす恐れがあるのです。
そこで今回は、語りかけ育児のメリットやその方法などをご紹介します。
語りかけ育児とは
語りかけ育児とは、イギリスのサリー・ウォードが提唱した育児法です。赤ちゃんである0歳~乳幼児期の4歳までの期間、最低でも1日30分は赤ちゃんに語りかける方法です。その際、スマホをいじったりテレビをつけたりするのはNGです。赤ちゃんを寝かしつける前など、来客の少ない静かな時間帯におこなうのがおすすめです。
語りかけ育児のメリット
●自己肯定感を育む
赤ちゃんとしっかり向き合う時間を作ることで、赤ちゃんは「愛されている」ことを実感しやすくなります。それにより、情緒が安定し自分自身に自信を持つことができます。自己肯定感を覚えることで、新しいことにもチャレンジする意欲や人に親切にする心を育むことができるのです。
●言葉を覚えやすくなる
言葉を覚えるには、「言葉を耳にしてきた数」や「話したい気持ち」が必要です。語りかけをおこなうことで、言葉のシャワーを浴びせて言葉をため込ませることができます。
また、赤ちゃんは親に語りかけられて「嬉しい」「楽しい」といった感情を覚えることで、嬉しい気持ちを伝えたいという意欲がわきやすくなるのです。
●絆を深める
語りかけ育児をおこなうことで、思春期以降の親子関係が上手くいきやすくなる効果もあるといわれています。赤ちゃんのころに語りかけ育児をすることで、赤ちゃんは一番大切な人が誰なのかを学びます。それにより親子の絆が深く結ばれて、思春期のすれ違いちがいを少なくできるというのです。
語りかけ育児に英語をとり入れるのがおすすめ
グローバル社会を見据えて、子どもが英語と触れ合う機会を増やしたい親御さんは多いでしょう。そんなときは、語りかけ育児に英語をとり入れる方法がおすすめです。毎日のように使う表現を英語に置き換えるだけなので、簡単なのも嬉しいポイント。
キレイな発音かを気にするよりも、毎日のように語りかけることが大切です。1週間もすれば、英語を使うことが自然な状態となるでしょう。
●簡単な挨拶
難しく考えず、まずは身近な挨拶から取り入れてみてはいかがでしょうか。言葉の後に、子どもの名前をつけ加えるのも良いでしょう。
「おやすみ」……Good night.
「おはよう」……Good morning
「いってらっしゃい」……Have fun today.
「ただいま」……Hello.
●It’s time for~
「~」の部分に、breakfast(朝食)・a nap(お昼寝)・bed(寝る)などの単語を入れることで「~の時間ですよ」という表現になります。dinnerやlunch、snack timeなどの単語に替えることでバリエーションも増えます。
●Yum
食事中は「Yum, yum!(美味しい!)」といった英単語を使うのもおすすめ。「These potatoes are so yummy!(このポテトすごくおいしい!)」のように、子どもに語りかけてみてはいかがでしょうか。こちらも、potatoesの部分をbroccolisやvegetablesに替えると、さまざまな食事のシーンで使えます。
子どもの成長に大きな影響を与える語りかけ育児は、忙しい親御さんほど実践していただきたい育児法のひとつ。さらに、英語も織り交ぜておこなうことで子どもが英語に親しむ機会を与えることにもつながります。
親子で向き合う時間は、子どもが成長するに従って得にくくなるもの。
今のうちから一対一で向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。