英語の勉強時間はどれくらい?上達のための適切な時間は?
英語が話せると楽しいと考える人は多いようです。書店には英会話本が並び、街角で英会話スクールの看板を見かけることは珍しくありません。では、上達するにはどのくらいの時間をかければよいのでしょうか。ここでは、英語の勉強時間について考えてみましょう。
英語の勉強は短期集中と長期ならどちらがいい?
英語の学習効果を高めるにはコツがあります。我が子に上達をしっかりと実感させたいのであれば、短期集中での英語力向上を目指しましょう。集中力は長くは続きません。高いモチベーションを維持する工夫を怠らないでください。
大きな目標も必要ですが、それを短期目標に分割することは特に有効です。短い期間を区切って、その時間的制約の中でやるべきことを明確にしておきます。短い期間なら目標に向かってがんばれることでしょう。
また、短期間なら中だるみも防ぐことができます。小さな目標の達成を積み重ねた結果として、大きな成果が得られるのです。
1日に英語の勉強をすべき時間の目安
語学の勉強は、毎日やることが上達の基本です。では、どの程度の時間をかけるべきでしょうか。ある程度上達させたいのなら1日2時間程度は勉強したほうがよいでしょう。毎日2時間集中して勉強する時間を確保するのは大変ですが、実は上達を実感するためにはこのくらいは必要です。
英語のトレーニングは、主にリスニング・スピーキング・リーディング・ライティングで構成されます。1日2時間コースなら、目標を絞りましょう。上達させたい能力について、会話力か読解力かのどちらかを選びます。
会話力向上であれば、まず1時間をリスニングにあてます。残りはスピーキングと定型表現の習得にあてます。読解力を高めたいなら、最初の1時間はリーディングです。現在の自分のレベルよりちょっと高めくらいのテキストを用意して読み込みます。残りは自分で英文を書いてみましょう。読み込んだテキストをいったん記憶して、それを書き写すトレーニングは効果的です。
英語がマスターできるまでにかかる期間の目安は?
海外旅行に行って、観光や買い物などが支障なく話せるレベルになるには、どれくらいの時間が必要でしょうか。このレベルはTOEICだと700点程度が目安で、そこに到達するために必要な時間は700時間といわれています。1日2時間程度の勉強だと1年程度で習得できることになります。
もちろん、内容と集中力で差が出ます。旅行会話を習得するには、それに応じた教材を使用してください。会話の例文テキストと、それに合わせた音声データが必須です。
このテーマで集中力をもっとも高める方法は、とりあえず海外旅行を予約してしまうことです。明確な目標が決まっていれば、それまでに何とかがんばろうという気になるものです。出発の日が近づくにつれて、密度の高い学習が可能になるでしょう。
英語の勉強に集中できる時間の使い方
語学の上達では勉強時間の確保はもっとも重要なポイントです。英語の勉強にしっかりと集中するためには、4つのポイントに気をつけましょう。
1つ目は、勉強時間の記録をすることです。1日2時間できたかどうか、記録ノートを作ってログを残します。可能であれば、集中できたかどうかの自己評価も書いておくとよいでしょう。ログを取る際に、時間配分の管理も同時に行うとバランスの良い効率的な学習ができます。例えば、会話スキル重視であれば、ヒアリングとスピーキングの時間配分のコントロールを行います。
2つ目は、勉強の日課を作ることです。つまり、毎日欠かさずに英語に触れるにはどうするかを考えます。もっとも効果的な方法は、勉強する時間帯を決めてしまうのです。例えば、朝6~8時までは英語の勉強優先の時間帯に決めます。ちなみに、早朝は頭もさえており、雑用が入りにくいのでおすすめです。
3つ目は、怠けにくい仕組みを作ることです。自宅にいるとどうしてもテレビを見たり、パソコンでネットサーフィンをしたりしてしまうようなら、図書館に行きましょう。ストイックな空間に身を置くようにすると、自然に集中できるはずです。
最後は、勉強仲間を作ることです。スポーツでもそうですが、ライバルの存在は上達の秘訣です。検定試験などで点数を競い合う仲間がいると、ちょっとしたゲーム感覚で勉強もはかどることでしょう。
いかに集中できる時間を作れるかがポイント!
英語力の上達には、まとまった時間をかける必要があります。ただ、その時間は集中力との関数であることに注意してください。机に向かう時間の長さと同じくらい、どれだけ集中できたかという心理的な密度にも注意を払いましょう。
同じ時間勉強しても、集中力が欠けていれば結果にはつながりません。「1日2時間の勉強」というときの「時間」は、集中力を維持しながら勉強ができた時間のことをさしています。同じ2時間でも本当に集中できれば、実質は3時間にも、4時間にもなるはずです。
日々の多忙な生活の中で、時間を作るのはたやすいことではありません。だからこそ、目標設定が最重要ポイントです。自分が英語を学びたいと思った理由を「目標」という形で、できれば言葉にして明確にしてください。英語を学ぶ目標が明確になり、それが自分の人生を左右するかもしれないということになれば、時間は自然に取れるようになるでしょう。