実際どうなの?英語の聞き流しは効果があるのか
子どもに英語を習得させるための方法のなかでも「英語の聞き流しには効果はあるの?」という疑問を抱く人もいるでしょう。実のところ、英語の聞き流しだけでは英語力はあまり上がらないといわれているのです。この記事では、英語の聞き流しの効果を発揮させるための方法について解説していきます。
英語の聞き流しだけではダメ?!英語力が伸びないワケ
英語の聞き流しだけを続けていても、なかなか英語力が伸びないことには、いくつかの理由があります。まず、レベルに合っていない上級者向けの学習方法を行っている可能性が考えられます。たとえば、大人の英語学習に用いられる教材を子どもに使っても、理解できない場合がほとんどです。子どもが英語を習得するためには、子どもでも理解できる内容のものを選ぶことが重要と言えます。
次に、理解をしていない言語については、脳は雑音として処理しているといわれています。そのため、たとえ英語であっても、子どもは全く理解できていないことから、脳では雑音を聞いているときと同じ現象が起こっている可能性があります。
また、単に英語を聞き流しているだけでは脳は理解ができていません。子どもの英語力を上達させるためにCDの聞き流しをするのであれば、歌ばかりではなく、きちんとした文章を通して英語の発音やイントネーションに触れることができるものがおすすめです。
さらに、英語を聞くスキルと話すスキルは別物と心得ておきましょう。英語を十分に聞き流したら、子どもが英語を話す機会を作ってあげることが大切です。実際に英語を話す機会さえあれば子どもの英語力もぐんぐん上達するでしょう。
英語の聞き流しはやめるべき?
英語の聞き流しだけで子どもの英語力を伸ばすことは難しいですが、英語の聞き流しでは全く効果を得られないのかというと決してそのようなことはありません。
まず、英語の聞き流しを行うと、英語特有のリズムを身につけることができます。同じ教材を繰り返して聞き流すと、より効果的と言えるでしょう。
次に、CDなどを使った英語の聞き流しは、子どもの場合なら特に効果を期待できます。子どもは英語を聞き流していて、その意味について考えることがありません。また、赤ちゃんは、大人の何倍もの周波数を聞き取ることができるため、耳で聞き脳にインプットする力が優れているのです。
さらに、聞き流すだけではなく、話す練習もあわせて行うと英語力がよりアップしやすくなります。英語を聞き流してそのままにしておくと、英語を話す機会そのものがないため、英語力の向上は望めません。子どものうちから英語を話す機会を作ってあげると、より英語に親しみを持てるでしょう。
英語の聞き流しの効果を発揮させる4つの方法
英語の聞き流しでは、自分のレベルに合った教材を選ぶことがポイントです。英語の聞き流しは情報量が少ない学習方法であることから、本来ならば高度な学習方法と言えます。そのため、子どものレベルに合った教材を選ぶと英語に興味を持って学習することができます。
次に、聞き込む分を事前に読み込むという学習方法も英語学習では効果的です。全く理解できていない文章を単に聞き流しているだけでは何の印象にも残りません。子どもがある程度の年齢に達しているなら、聞き込む分の英文は事前に精読すると良いでしょう。
そして、精読することは英語の意味や文法を理解することにもつながります。この作業を繰り返して行うことによって、英語のフレーズを記憶して知識を定着させることができるようになります。
さらに、英語の聞き流しをより効果的にするためには音読がおすすめです。聞き流しで得た英語を何度も音読すると英語特有のリズムや抑揚が自然と身についてきます。繰り返して音読し、実際の英会話として使えるレベルまで到達できるように努めましょう。
乳幼児期の子供には効果的!
乳幼児期の子どもには英語の聞き流しが効果的といわれています。
まず、乳幼児期の子どもは耳から英語を吸収していきます。乳幼児期は耳や脳が柔軟であるため、英語に触れさせて音をインプットさせると良いでしょう。
次に、乳幼児期の子どもの脳には、あらゆる言語を習得する能力があるといわれています。人間の脳神経の成長は知識の発達とも関係しているのです。そのため、乳幼児期に楽しみながら英語の学習を行うことは非常に効果的と言えます。
さらに、英語耳を養うためにも乳幼児期に英語の聞き流しはおすすめです。小さな音で英語を聞き流すと右脳の発達にも役立ちます。右脳の働きには、無意識のうちに物事を理解する能力が挙げられ、乳幼児期の英語の聞き流しも右脳を育てるきっかけになるのです。乳幼児期の子どもに英語学習をするのであれば、英語の聞き流しはBGM程度の小さな音で繰り返して行うと良いでしょう。
まとめ
英語のスキルを伸ばすためには、単に英語の聞き流しをするだけではなく、話すトレーニングもあわせて行うことが重要です。
また、乳幼児期の子どもに英語の聞き流しをある程度続けたら話すトレーニングも行い、実際に会話をする機会を与えるとより効果的です。
英語の聞き流しが効果を発揮するためには、レベルに適した教材を用いて、繰り返して聞き流しを行いましょう。