子どもの英語に対するモチベーションが下がる理由&上げ方
幼児期は楽しく英語を学んでいたお子さんでも、小学校や中学校、高校生と成長するにつれて英語に対するモチベーションが下がってしまう場合があります。
その場合、親御さんはどのように子どもと接したら良いのでしょうか。
今回は、子どもの英語に対するモチベーションが下がる理由と、上げ方をご紹介します。
子どもの英語に対するモチベーションが下がる理由
なぜ、子どもは英語に対するモチベーションが下がってしまうのでしょうか。その理由として考えられる例としては以下の通りです。
「英語の勉強についていけない」
「親はテレビを見ているのに、自分は英語の勉強をしろと言われる」
「英語を勉強する意味が分からない」
子ども自身「英語の勉強をしないといけない!」と思っていても、その一方で「勉強したくない」という意識や反抗期特有の気持ちなどが重なり、なかなか英語の勉強に手が伸びないケースがあります。そういった状況で親に「英語の勉強をしなさい」と言われてしまうと、より「勉強はイヤなもの」「勉強はつらいもの」といった思考になってしまいます。
このようなモチベーションの低下がみられる子どもの傾向としては、勉強することの「楽しさ」や「重要性」などを理解していないという点があげられます。
このような子どもの悩みに対して、親が「良い大学に行くため」「将来、良い会社に就職するため」といった回答をするのは避けましょう。親の一方的な価値観を押し付けるだけでなく、その結果子どもが本心から望む将来像を描けなくなる恐れがあります。
子どもの英語に対するモチベーションの上げ方
子どもと対話する
ただ単に子どもに「英語の勉強をしなさい」というのではなく、「何に困っているのか」「何が理解できないのか」をしっかり話し合うようにしましょう。そのうえで、「一緒に参考書を探しに行こうか」「英語の宿題、ママにも見せて」などと伝え、勉強をサポートする姿勢を示してあげてください。
他にも「英語が話せるようになると、サッカー選手になったとき世界で戦いやすくなるよ」など、子どもの視線に立ったアドバイスも有効です。
環境を整える
子どもは親の背中を見て育ちます。そのため、親が勉強をする姿を見せれば、自然と子どもも勉強するようになるでしょう。実際とあるアンケートでは、東大に合格した子どもの親の8割以上が、家で何かしらの勉強をしていたといいます。
さらに、子どもの気が散りそうなゲーム機などは見えないところにしまったりして、英語の勉強に集中しやすい環境を作ることも大切です。
褒めることで自信をつける
英語学習でつまずいていたところが解決したり、テストの点数が少しでも上がったりしたなら「毎日英単語の勉強を頑張っていたものね。凄いなぁ!」と具体的に褒めてあげましょう。それにより親に認められたと認識し、子どもはやりがいや自信を得ることができます。
自分自身を肯定できるようになると、「もっと頑張りたい」といった意欲を呼び起こすことも可能です。
英語の楽しさを学ばせる
英語を学ぶ楽しさを知れば、英語の勉強に対する意識も変わるでしょう。そのためには英語を使ってコミュニケーションをとる機会を与えることが大切です。英語でおこなうスポーツや料理のイベントに参加したり、オンライン英会話でプロの先生による指導を受けたりすることで、英語の楽しさに触れることができます。
「子どもの英語に対するモチベーションが下がっているな……」と感じたら、まずは親御さんの接し方を一度見直してみてはいかがでしょうか。
何を考えているのか、何に悩んでいるのかを知ることが子どものモチベーションを上げる答えになるはずです。