モニター会員 H様のインタビュー
現在、リップルのモニターをしてくださっているH様。
レッスンを受講する6歳の息子さんは、英語レベルもかなりのハイクラス。
リップルの先生たちとも気軽に会話ができてしまうほどの英語力を持っています。
親御様であるH様は、現在、子供英会話教室の先生として活躍中。ご自身の英語レベルもなんと英検準1級という実力で、これだけを見れば、お子様がバイリンガルとして育ったのはむしろ必然であるように思えます。
ところが、学生時代は英語が大の苦手だったというH様。
そんなH様が、どのような経緯で子供の英語教育に目覚めていったのでしょうか。
【親御様(H様)のご紹介】
英語が大嫌いだった学生時代
現在、子供英会話教室に勤務するH様。しかし、中学校から高校時代にかけては、周囲の誰もが知るほどの、大の英語嫌いだったそうです。
「英語の話が出るだけで、すぐに耳を塞いでしまうぐらい英語が嫌いでした。
周りもそれがわかっていて、わたしの前ではなるべく英語の話をしないような感じで(笑)。
高校卒業を控えて、親からは大学進学を強く勧められたんですが、試験科目に英語が入ってるという理由で諦めたり。
結果的に、英語が試験科目にない短大へ進学することになりました。」
そんなH様は、短大卒業後、三重県にある志摩スペイン村のおみやげショップに就職。
これが外国人との関わりを持つ、大きなターニングポイントとなります。
志摩スペイン村で外国人との交流
「施設の近くに宿舎があるんですけど、スペインの人たちが80人くらい住んでたんですね。
しかも、みんな日本語ができないの(笑)。
でも一緒に働く仲間としては、言葉がわからないとコミュニケーションできないでしょ。だからスペイン語を少し勉強して。それがきっかけで、覚えた外国語が通じる楽しさみたいなものを感じましたね。」
その後、シティホテルへと転職をしたH様。
最初はレストランのウエイトレスとして勤務をしていたはずが、ある日ベルガールのお仕事に、突然の配置換えとなりました。
ベルガールの仕事で英語の大切さを知った
「シティホテルだったので、外国人のお客様がけっこうたくさん宿泊されるんですよ。
だから嫌でも英語を使わなければいけない場面があって。
この頃から、仕事として英語を学び始めたという感じです。
でも、ホテルで使う英語ってわりと決まりきった言い回しばかりだったりするんですよね。」
このとき、H様は初めて英語の大切さに気がついたと言います。
そして23歳のとき、自分の英語力を磨くため、心機一転オーストラリア留学を決意。
周囲の大反対を押し切り、現地では新聞でルームメイトを探しながら、およそ1年半の武者修行を敢行しました。
帰国後、偶然求人に出ていた子供英会話教室に応募し、見事採用。
その後、大人向けの英会話学校でマネージャーを経験し、さらに日本語学校の講師を経て、再び子供英会話教室の先生へ。
英語が大嫌いだった学生時代から、さまざまな出会いによって留学、果ては大人向け英会話学校のマネージャーまで経験したH様ですが、子供の英語教育を意識するまでには、一体どんなきっかけがあったのでしょうか。
【子供に英語を教えるきっかけ】
子供に自分と同じ苦労をさせたくない
「留学の目的は、ホテルで働き続けたいという思いからだったんですが、行ってみたら自分の英語力のなさに愕然としたんですね。
もちろん得るものはいっぱいあったし、現地での生活はとても刺激的で楽しいものでした。
でも、その当時もっと英語ができていたら、もっと楽しい経験ができたのではないかと、少し反省というか、心残りがあるんです。」
ご自身が英語で苦労をされた経験から、子供には同じ苦労をしてほしくない。
H様の子供英語教育のきっかけは、自分の人生経験に基づいた親心から始まっていました。
選べる道を用意してあげたかった
「それに、学生時代から英語ができていたら、わたしは間違いなく大学(四年制)に行ってたと思うんです。
大学に行っていたら、もっと違った人生になっていたかもしれないし。
英語ができなかったことで、わたしには選べなかった道がありました。
だから子供には、たくさんの選択肢を用意してあげたかった。」
H様の息子さんが英語を始めたのは、およそ1歳半のとき。
現在6歳の彼には、すでに足掛け4年半の英語歴があります。
しかし最初は誰でも子育てビギナー。
まして英語教育ともなると、情報集めも一筋縄ではいきません。
H様はどのようにして、英語教育の最初のステップを踏み出したのでしょうか。
【英語で子育ての情報の集め方】
今はブログが参考になります
子供英会話教室に勤務するご自身の環境を活かして、スクールのノウハウや英語教育の情報も自然と集まってきたかと思いきや、実際はそう簡単でもなかったと言います。
「昔は自分で何でも調べるしかありませんでした。
当時から子育てブログはあって、わたし自身もブログを書いてましたが、本気で英語育児をしている人が見当たらなかったんです。
単にわたしが知らなかっただけかもしれませんが、DWE教材を使ったりしているブログ友達はいても、うちの子のように話せる子供がいなかった。
今はたくさんの英語育児ブログがあって羨ましいですね。
わたしもよく、ブログを参考にさせてもらってます。」
スクールが提供するノウハウは、あくまで教室側のメソッド。
世の中のママさんたちが求めているのは、その先にある実際に使ってみた感想や効果、結果のレポートなのかもしれません。
世間は自分と同じ目線のリアルな声を求めている、だからこそクチコミサイトや経験者のブログに大きな影響があるのだな、と感じました。
【英語教育のプロセス】
息子の反応の無さにびっくり
息子さんが1歳半のとき、H様は英語の歌を聞かせたり、絵本を読み聞かせたりを始めました。
また、家の中での会話(語りかけ)をすべて英語に切り替えたのもこの頃。
中でも一番苦労をしたのは、息子さんの反応の無さだったとか。
「うちの子は、とにかく反応が薄いんですよ。言ってみて~とか、歌ってみて~とか言われても、頑として言わないし、歌わない(笑)。
今までスクールでいろんな子供たちを見てきたけど、こんなに反応の薄い子は初めてで、しかもよりによって何でうちの子が…っていう思いがありました。」
そんな息子さんのために、H様はディ○ニーの教材を奮発して購入。
意気揚々と取り組んでみたものの、そこには親としての挫折があったと言います。
ディ○ニー教材のマニュアルに仰天
「ディ○ニー教材、あれって内容はものすごく良いんですよ。
実際あの教材を使って、お子さんの英語力が飛躍的に上がった友達も知ってますし。
でも残念ながら、うちには合いませんでした。だって、ぶ厚いマニュアルを読み込まないと使いこなせないんですもん(笑)。」
子供の英語教材として、もっともメジャーなディズニー教材。
内容はとても素晴らしいものの、使いこなすには親の負担があまりにも大きかったとのこと。
ブログの影響で絵本の多読スタート
絵本の読み聞かせは、生後4ヶ月の頃から続けてきたというH様。
息子さんも毎回大喜びで、1日に何十冊と読まされることがよくあったとか。
また、ブログの影響で英語の絵本を本人に読ませることも始めました。
「ブログで他のお子さんの事例を見ていると、バイリンガルに育ってるお子さんは、だいたい共通して(英語の)絵本をたくさん読んでいるんですよね。
その影響で、うちも絵本を読ませようと思って実践してみました。
5歳になってから始めたので遅い方だとは思いますが、1年くらい続けて、今では簡単なものなら自分で読めるようになりました。」
確かにバイリンガルに育ったお子様には、小さい頃から多読をしているという共通点があります。
耳と目と、親御様との関わりがセットになることで、子供の英語習得力は一層飛躍的に高まっていくのかもしれません。
これまで順調に英語力を伸ばしてきた息子さん。
H様の紹介で、個人の英会話教室にも1年ほど通い、英語を話す楽しさも日に日に大きくなっていきました。
ところが、4歳の時に初めて挫折ポイントがやってくることになります。
【英語教育の挫折と対処法】
英語を話さなくなってしまった
「二人目の出産で、生後3週間ほど実家にいました。
その間、英語で生活していなかったおかげで、うちの子が一気に英語を話さなくなってしまったという感じです。
4歳を過ぎたあたりから、日本語のボキャブラリーが飛躍的に増えて、英語が負けていくという話も聞きますので、そのせいもあったかもしれませんが、わたしが英語で話しかけても、しどろもどろで返してくるという状況がしばらく続いていました。このときは、諦めてしまおうかなとも少し考えましたね。」
わずか3週間とはいえ、息子さんにとっては、英語から離れるにはあまりにも長い時間だったのでしょうか。
英語教育を半ば諦めかける中、H様はたくさんの人に励ましの言葉をもらい、再び英語教育の熱を取り戻したと言います。
そこで言われた言葉の中に、H様を勇気付ける印象深いフレーズがありました。
自分に勇気をくれた言葉
”英語教育は、お母さんが諦めたらそこで終わってしまうのよ”
「ある人から言われたこの言葉が、本当に救いになりました。
それを聞いて、もう一度頑張ろうって気持ちになれたんです。
それからは、子供がしどろもどろで返してきても、気にせず英語で話しかけることを続けました。
落ち込まず、なるようになるという感じで(笑)。
もし周りの励ましがなかったら、うちの子は今、英語を話せていないかもしれないですね。」
日常の中で、再び英会話の環境を取り戻したH様。
家の中に、あくまで自然に英語が流れる環境を心がけたといいます。
その効果が実り、息子さんもしだいに英会話の習慣を取り戻し、会話もナチュラルになっていったそうです。
日常の中に自然に英会話の習慣を取り入れたい。
オンライン英会話は、そうした使い方にまさにうってつけのサービス。
ところが、H様は昔からオンライン英会話のことを知っていたわけではないと言います。
子供英会話教室で働き、ご自身でも英語を話すH様にとって、オンライン英会話をどこで知り、また現在どのような存在となっているのでしょうか。
【オンライン英会話の使い方】
英語を話すきっかけを増やすため
「実は英語教育について、某ブログでいろいろご相談に乗っていただきまして。
オンライン英会話の存在は、その方に教えていただいたんです。
うちの子は、家ではよく話すんですが、あまり外で英語を使いたがらないので、わたし以外の人とも英語を話す機会を増やそうと思って、オンライン英会話を始めてみたんです。」
H様いわく、息子さんは自分が英語を話せることをあまり人に知られたくないご様子とのこと。
英会話教室に勤務するH様ご自身も、人前で英語を使うことが恥ずかしかったと昔を振り返ります。
その姿を幼い頃から見ていた息子さんが、知らず知らずのうちにその影響を受けているとすれば、その意識を変えてあげたいと思うのは、まさに親としての責任感ではないでしょうか。
英語が話せれば世界が広がる
「うちの子にとって、英語は”わたしと会話をするための言葉”という認識なのだと思います。
家でわたしとだけ英語で話していたら、嫌でもそうなっちゃいますよね。
だから、自分以外と英語で話す機会をもっと与えてあげたかったんです。
英語ができれば、世界中の人たちとコミュニケーションできるわけですから。」
英語が話せれば、世界中の人々とコミュニケーションできる。
H様ご自身の留学経験からくる、とても説得力のある言葉だと感じました。
もともと英語嫌いだったH様、幼い頃から子供に英語を学ばせることについては、どのように考えているのでしょうか。
【子供の教育で気をつけていること】
勉強をさせているとは思っていない
「繰り返しになりますが、わたしは学生時代、英語が大嫌いでした。
だからまず、英語を嫌いにならないように気をつけています。
英語教育というと言葉が強いですが、わたしは子供に英語を”勉強させている”という気持ちは一切ないんです。」
学生時代の勉強によって、英語が嫌いになったH様。
これはH様のみならず、多くの日本人が抱える英語アレルギーの原因とも言われています。
だからこそ、勉強として英語を捉えて欲しくない。
そんなH様は、子供の英検取得なども、今は考えないようにしているそうです。
「おだやかに」をモットーに
「とにかく、英語は人と話すための手段ですから。まずは人と話をするためにあるべきだと思うんですね。
また、英語に関わることが苦痛になってもいけないと思うんです。
だからわたしは、むやみに怒ったり強要したりせず、おだやかに英語と関わってもらうことをモットーにしています。」
決して無理に教え込まないという姿勢で、親子で英語に取り組むH様。
とはいえ、家での会話や英語のかけ流し、リップルのレッスンなど、息子さんが英語に触れている時間は人並み以上に多いはず。
英語の語りかけはとくに頑張りました
「昔は1日に3~4時間ほど、英語に触れさせていました。
といっても、家にいる時間がそれくらいで、その間を英語で過ごしていたという感じです。
時間的にはわかりませんが、環境は今でも基本的に変わっていません。
頑張ったこととしては、英語での語りかけでしょうか。
それと読み聞かせ。今はいろいろ予定があるので、寝る前に本を2冊ほど読んであげるくらい。
代わりに息子が自分で本を読むという習慣が増えました。
英語は長さよりも毎日継続することが大事だと思っています。」
1日2冊ほど、自分で英語の本を読む他に、戦いごっこや子供らしい遊びも大好きだという息子さん。
毎日少しずつでも英語に触れること、そして定期的に外国人と英語で話すきっかけを与えることが大事。
そう語るH様は、今後のリップルに何を求めているのでしょうか。
【これからのリップルに望むこと】
お母さんたちの良き交流の場に
「英語で子育てをしている、他のお母さんたちと知り合うきっかけを作ってくれたら嬉しいですね。
子供もさることながら、同じ悩みをもつ親同士の交流って、すごくニーズがあると思うんですよ。
でもなかなか知り合う機会がなくて。」
英語で子育てをするお母さんたちは、自分の周囲に同じ悩みを共有できる友達が少ないと言います。
まして英語教育に熱心になるほど、同じ目線で情報交換のできるママ友というのは、出会いにくくなるものでしょう。
「わたしは幸いにも、先ほどお話したブログのお母さんとか、インターネットで知り合ったママ友(英語友達)がいて、ときどき子供と一緒に遊びに行ったりもしています。
リップルさんにはぜひ、わたしたちのようなお母さんが交流の輪を広げられるような、出会いの場になってほしいと思っています。」
最後に事務局よりご挨拶
子供の英語教育は、英会話スクールだけではなかなか成立しません。
親御様のご協力があり、お子様のやる気があり、また周囲の支えがあって、初めて効果のあるものだと思っています。
これからも、お子様、親御様にとって、居心地のいいスクールを目指していきますので、今後ともリップルキッズパークをよろしくお願い致します。
H様、このたびはインタビューのご協力、本当に有難うございました。
また機会がございましたら、ご指導ご鞭撻のほど、ぜひよろしくお願い申し上げます。
リップルキッズパーク 記事担当:小林 弘和